身近な花あじさいハーバリウムの魅力
2020年02月8日
こんにちは!
ハーバリウムジャパンの南です。
皆さん「あじさい」のお花はご存知ですよね。
漢字で書くと「紫陽花」
紫に陽に花・・・
どいう意味で
どうして紫陽花と書くのか
不思議に思いますよね。
そして、あじさいはハーバリウムを制作する上で
大活躍するお花の1つなんです。
この記事を読めば、紫陽花の理解が深まり
あじさいのハーバリウムを見たときに
そうだったのか!と思えるでしょう。
本日はあじさいとあじさいハーバリウムの魅力についてお伝えします。
目次
あじさいとはどんな花
そもそもあじさいとは、どんな花なのでしょうか。
身近にあるあじさいですが、意外な事実もきっと発見出来ると思います。
あじさいは日本や中国、台湾、北アメリカが原産国の落葉低木です。
低木は別名を灌木ともいい、樹高が3メートルを超えない樹木の総称です。
1メートルに満たない種類の樹木は、小低木と呼ばれています。
逆に高木とは高さ5メートルを超えるものを言います。
樹高は1〜2メートルほどで、はっきりと葉脈が浮き上がり、
光沢のある葉っぱをつけます。5〜7月にかけてピンクや青色、紫色の花を咲かせ、
雨にぬれても元気なことから、梅雨の代名詞ともいわれています。
ちなみに、写真を撮るときは、日光の当たらない
曇りの日等に撮るとよりあじさいらしさが引立ちます。
あじさいの花びらはどこなのか
あじさいの花のように見える部分は、
花びらではなく葉が変形した萼(ガク)と呼ばれるものです。
萼とは、花びらの外側にある花葉のこと。
あじさいは花のような見た目をしているので
花びらと思われていた方も多いのではないでしょうか。
萼は別名「装飾花」と呼ばれ、色づいているので外見上は花びらのように見えます。
萼は種を作りませんが、中央に隠れている5枚の花びらと、
10本の雄しべがくっつくことで種を実らせます。
あじさいの花びら
花びらはどこなの?と思われるかと思いますが
紫陽花の花びらは、このがくの中心にある、小さい玉なのです。
小さな花びらが5枚ほどついた花が咲きます。
また、日本に自生しているあじさいは「額紫陽花(ガクアジサイ)」とよばれるあじさいです。
中心にある両性花の周りにだけ花を咲かせ、中心の花を額縁のように飾るので、
「額紫陽花」と呼ばれています。この独特の雰囲気によって、人気が出てきています。
海岸沿いで自生することから「ハマアジサイ」とも呼ばれます。
額紫陽花は、日本に自生するアジサイ科アジサイ属の低木落葉樹の一品種です。
花は、1つの花に雄しべと雌しべを持つ両性花です。
他にも両性花の花は多く
他に桜、朝顔、スミレ、菊、タンポポなども該当します。
紫陽花漢字の由来
冒頭でもお話しましたが
どうして、あじさいは「紫陽花」と
書くのでしょうか。
紫陽花は紫色よりも青色の方が
イメージとしては一般的ですよね。
そんな紫陽花の漢字の由来に迫ります。
初めて「紫陽花」の表記が日本の書物に登場するのは、
平安時代中期に源順(みなもとのしたがう)によって編纂された百科事典
『倭名類聚抄』(わみょうるいじゅしょう)です。
「紫陽花」の解説として、
「白氏文集律詩云 紫陽花 和名安豆佐爲」とあります。
「白氏文集律詩」というのは中国の唐の時代の詩人白楽天(白居易)
の漢詩集のことで、「紫陽花」という漢詩が収められています。
源順は、その「紫陽花」を「あじさい」と解釈し、
「和名安豆佐爲(あづさゐ)」としたようです。
ウズアジサイ。別名は「おたふく 」
しかし、白楽天は紫陽花のことを「色ハ紫ニシテ、気ハ香バシク」と記されています。
香りに乏しいあじさいの表現としては適切ではないこと、
また先に述べたように、あじさいは当時の中国には咲いていなかったことから、
実は「紫陽花」は別の花のことを指していたのではないかと言われており、
現在では、「紫陽花」は「あじさい」ではなかった、という説が有力です。
それ以降の辞書類も『倭名類聚抄』にならって
あじさいの漢字表記として「紫陽花」と記しているため、
誤った当て字が広まってしまったようです。
勘違いとはいえ、「紫陽花」という表記が美しく、
あじさいのイメージにぴったりなため、
定着してしまったのも無理はないかもしれませんね。
あじさいの種類
一般的なあじさいは本あじさい
広く紫陽花としてイメージされているのは、この額紫陽花が変化した本あじさいです。
本あじさいは、小花がこんもりと密集して、球状になっているもの。
「手まり咲き」と呼ばれます。よく花壇や公園などで見かけるあじさいですね。
ちなみに、日本で単に「あじさい」といった場合ほとんどが「本あじさい」のことを指し、
「本あじさい」の正式な品種名も「アジサイ」となります。
ですが、広義ではアジサイ属の植物の総称として「アジサイ」が用いられることもあり、
他の品種の「アジサイ」と区別するために「ホンアジサイ」と通称で呼び区別されます。
ちょっとややこしいですよね。
また、「本あじさい」以外にも「あじさい」には多数の品種があります。
例えば、ヨーロッパでも額紫陽花を元に品種改良が行われていて
ヨーロッパで作られた紫陽花を西洋アジサイといい、
日本に逆輸入されてさらに改良されています。
他にも、立ち枯れした様態で出回るアンティークカラーの
「秋色アジサイ」ピラミッド型の花が付く
「ミナヅキ」等がよく知られています。
あじさいの毒とは
「あじさいには毒がある」
というのはご存知でしょうか。
ほとんどの方は驚かれるのではないでしょうか。
ただ、実際にあじさいに毒があるかどうかというのは
実は半ば定説のようになっています。
毒性成分は、未だ明らかではないようなのです。
京都薬大の調査によると、中国の四川省で採取された紫陽花には毒性が認められましたが、
京都で採取された紫陽花には毒性がありませんでした。
この違いが地域によるものか、種類によるものか、
土の違いによるものかすらはっきりしないそうです。
古くから、アジサイには青酸配糖体が含まれているとされ、
半ば定説のようになっています。
毒の成分としては、青酸配糖体、アルカロイドなどが認められており、
症状は嘔吐、けいれん、めまい、ひどい時には呼吸困難に陥ることもあるようです。
身近な花が、大変な毒性を持っている可能性がある
というのは何だか怖い話ですね。
でも安心してください。
触ったりする事は問題なく
食べなければいいのです。
実は紫陽花に含まれる毒は、酸が必要となります。
つまり毒を含んだ紫陽花を食べて、
紫陽花の毒が酸性である胃液と混ざって初めてパワーを発揮するのです。
紫陽花に触れても毒成分は人に害を与えませんので
安心してあじさいを鑑賞してみてください。
アジサイデータ
植物分類
ユキノシタ科
アジサイ属
原産地
日本、東アジア
和名
紫陽花
七変化
開花期
5月~7月
花の大きさ
小輪
日本人なら知っておきたい!あじさいの名所5選
日本にはたくさんの「あじさいの名所」とよばれているところがあります。
私の独断と偏見になりますが、
素敵なあじさいの名所5選をお伝えします!
あじさい名所その1:下田公園(静岡県)
下田港にのぞむ小高い丘、北条氏の鵜島城のあった下田公園は、
15万株300万輪のアジサイの中を散歩道が縫うロマンチックな所です。
そして、下田公園で毎年6月に開催されているのが「あじさい祭」
園内には、野生種のガクアジサイをはじめ、
日本種ばかりではなく、ブルーキング、ホワイトウェーブなどの西洋種も多く見られます。
アジサイの他、サクラ、フジなどの木も多いので、花が好きな人には嬉しい限り。
その圧倒的ともいえる「あじさい」のひろがる風景を見に
遠方からの訪れも多いそうです。
【こんな口コミも】
伊豆急下田駅から、バスで行きました。そんなに遠い距離ではありませんでした。
駐車場はあります。6月の後半に行きましたが、キレイに咲いてました。
たくさんの数のアジサイで、見応えがあります。
色んな種類の紫陽花があり、しかも半端なくとにかく沢山植えてありました。
山を登って行くとは知らずに、かなり汗をかきましたが、
石畳の小径の両側に紫陽花が咲いていて、とても癒されました。
山頂付近で、お弁当を食べている方々もいらっしゃいました。
下田富士も見られて、見晴らしも抜群でした。
あじさい名所その2:舞鶴自然文化園(京都府)
敷地面積43.7haの内、現在およそ34.7haを開園しており、
6月下旬から7月上旬にかけては約100品種10万本のアジサイまつりが開催され、
多くの来園者でにぎわいます。
また、初夏には緑の芝生、
秋には紅葉と四季折々の自然とを満喫できる公園です。
【こんな口コミも】
色とりどりの綺麗な紫陽花が咲いていました。
坂の多い園内ですが遊歩道をゆっくり歩きながら
綺麗な紫陽花を楽しむことができました。
入口からもうずっとあじさいあじさいでとても自然が感じられ心癒されました。
あじさい名所その3:大川原高原(徳島県)
高原は面積120haで緩やかなスロープをなしており、
村営の放牧場や生活環境保全林・
約5haのアワミツバツツジの群生地があります。
ここからの展望は格別で
7月上旬ころは、約3万株のアジサイが高原を青く染めます。
また、風力発電の風車が15基設置されています。
徳島平野、紀伊水道、阿讃山脈も一望出来る素敵な場所です。
【こんな口コミも】
毎年のように、紫陽花の咲く頃に行きます。
今年も丁度見頃に行けて綺麗でした。
ここは、下が晴れていても、雨が降りやすいので傘が必要です。
今回も一時雨が降り、紫陽花が余計に綺麗でした。
あじさい名所その4:千光寺(福岡県)
龍護山千光寺(曹洞宗)は、栄西がひらいた禅院で、約7,000株のあじさいが咲き誇り、
「あじさい寺」として親しまれています。
あじさい祭り期間中、本堂では信行真哉氏の「陶地蔵・仏画展」
も開催されます。地域の特産品の販売もされています。
【こんな口コミも】
別名あじさい寺と言われるほどです。
とても綺麗な紫陽花が咲き誇っていて見ごたえあります。今の季節は見頃です。
山全体にアジサイが植えられており、斜面の上から見ても、下から見上げても美しいです。
色とりどりの紫陽花が点在しています。何種類もあります。
あじさい名所その5:見帰りの滝(佐賀県)
日本の滝百選にも選ばれた唐津市相知(おうち)町の見帰りの滝。
春は桜、夏は深緑、秋は紅葉がそれぞれに滝を彩ります。
特に見ごたえのあるのが6~7月のアジサイです。
ブルー、ピンク、紫など50種約40,000株にものぼるアジサイが
九州一の落差といわれる豪快な滝と見事な風景を演出します。
滝一帯は見帰りの滝公園として整備され、滝をいろんな角度から眺めることができます。
6月の1カ月間は「あじさいまつり」が開催され、期間中は多くの観光客で賑わいます。
また、夜間にはライトアップが行われるのも見どころです。
【こんな口コミも】
紫陽花の時期は相当な観光客でにぎわいますが、
通常期でもマイナスイオンを浴びながら散策できる 静かな癒し空間です。
毎年あじさいの咲く時期にあじさい祭りがあっています。
バスで滝付近まで行けます。水が冷たくでマイナスイオンたっぷりです。
年々人が多くなっている気が。笑
あじさいがハーバリウムで活躍する理由
あじさいは色の種類が豊富
日本にはまだまだたくさんの名所がありますので
皆さんのお近くにもきっとあると思います!
あじさいはたくさんの方に愛されているお花の1つですね。
さて、このあじさいですが
ハーバリウムでも大活躍するお花の1つなんです。
ハーバリウムととても相性がいいのです。
そして、ハーバリウム花材の中で
色の種類が1番が多いのです。
その為、制作側も色のバリエーションが広がりますし
お客様にも喜んでいただいております。
透けて見える美しさ
あじさいをハーバリウムで使うと
透けて見える美しさもポイントです。
薄い色のあじさいを使うと
透けて光に当たると何ともいえない美しさになります。
ただし、日光に当てると
色あせしてしまうので注意が必要です。
ハーバリウムは直射日光に当ててしまうと
劣化が早まってしまいますので
窓際等に置く際は注意が必要です。
ハーバリウムが引き立ちます
ハーバリウムを制作する上での注意点が
「花材が浮かないようにする」
という事があります。
その為に「かすみ草」等をよく用いるのですが
かすみ草だけですと、どうしても地味になってしまいますので
そこであじさいと掛け合わせるとあじさいが引き立ちます。
あじさいは、ハーバリウム制作で
使用頻度の高い花材の1つですね。
あじさいハーバリウム
あじさいはハーバリウムでも使用頻度の高い花材です。
あじさいを使ったハーバリウムは
色合いが素敵になります。
そして、昨年行われた企業イベントには
あじさいが大活躍!
この時のハーバリウムが
2Lという特大ハーバリウムでしたが
あじさいを下に入れる事で他の花材が安定して
ハーバリウムを制作する際に大活躍。
あじさいは無くてはならない花材の1つなんです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
・あじさいの歴史
・あじさいの特徴とデータ
・あじさいの花言葉
・あじさいの名所
・あじさいとハーバリウム
等あじさいへの理解が深まったのではないでしょうか。
ハーバリウムとの相性が良いあじさい。
ハーバリウムを作られる際は
是非活用してみてください。
ハーバリウムジャパンでは、あじさいの
オーダーメイドハーバリウムを制作しております。
プレゼントやお祝いなどにもご活用ください。
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