今話題のハーバリウムとは何か|プロが徹底解説

2020年04月15日

ハーバリウムとは何かご存知ですか?

名前は聞いたことがあると思った方
知っている方、全く知らない方もいらっしゃると思います。

この記事では、インテリアフラワーとしても今話題であり人気の
ハーバリウムについての作り方や楽しみ方等を徹底解説していきます。

ハーバリウム集合

皆さんは、ハーバリウムとはどういうものかご存知でしょうか?
インテリア雑貨等でも近年話題となっているハーバリウムは
女性を中心に人気が急上昇しています。

しかし、私は女性はもちろん、
男性にも是非ハーバリウムの魅力を知って頂きたいと思っています。

女性の多くの方はお部屋に花を飾っていますが
花がお部屋を彩る存在である事を知っているからでしょう。

部屋を美しく彩る上でお花の存在は欠かせません。

しかし生花はお水を毎日取り換えたりと手入れが面倒であるため、
特に現代の共働きの方々や、忙しい方は面倒だと思ってしまうかもしれません。

また生花は飾れる期間が1~2週間と長い期間飾っておくことが出来ないため
経済的な負担もある事があります。

花を飾りたいけど面倒で・・・
と思っている方におススメなのがハーバリウムなのです。

ハーバリウムとはガラスの容器等ににお花をオイル漬けしたもので、
水のお手入れ等一切不要で、花の美しさを
半年~1年間(花材や条件によってはもっと)美しい状態で
飾っていられるというものです。

どんな方でも気軽に楽しめるインテリアフラワーとして現在注目され、
フラワーショップでも様々な種類のハーバリウムが販売されているので
店頭で目にした方も多いのではないかと思います。

今回は、そんなハーバリウムの魅力を皆さんにお伝えしたいと思います。

それでは、まずハーバリウムとは何かを説明致します。

ハーバリウムとは、元々植物標本という意味で、
研究のために植物の状態を長期保存する方法として生まれたものです。

つまりは、学者や研究者の方々が使用していたのでした。

それを現代風様にアレンジしたのが、現在のハーバリウムであり
インテリアフラワーの主流となりました。

元々、江戸時代でも「水中花」という形で
水を入れたコップなどに入れて造花や作り物の魚、鳥など入れて鑑賞していました。
日本には江戸時代、中国から伝来したとみられています。

ハーバリウムは、造花、ドライフラワー、プリザーブドフラワー
をガラスの小瓶に入れ、保存用の専用オイルに浸して作られています。

こうすることで、お花本来の瑞々しさを長期間保つことができ、
さらに生花では面倒であった水の取替等が不要なのです。

また、オイルによってもたらされる独特の透明感や浮遊感も生花にはない
独特のハーバリウムの魅力の一つであり、楽しみ方なのです。

さらに部屋を暗くしてLEDライト等でハーバリウムボトルに光を当てれば、
幻想的なハーバリウムを鑑賞する事が出来ます。

ブルーハーバリウムライトアップ

これこそが、生花にはない一番の魅力とも言えます。

ハーバリウムには様々なお花の種類が使用可能なので
色々な種類ののハーバリウムを並べてカラフルなインテリアや
お部屋に合わせた演出するのも楽しみ方の1つです。

ライトアップハーバリウムイエロー

ハーバリウムの作り方

100円ショップでも資材は揃う

ハーバリウムは長期間鑑賞可能ですが
買うにはちょっと高いかな・・・
と思われる方もいらっしゃると思います。

ですが、ハーバリウムを自作して楽しむというのも
ハーバリウムの魅力の1つです。

100円ショップにもハーバリウムの資材は売っていますので
1,000円程であればハーバリウムは制作できます。

ここでは、自作出来るハーバリウム制作方法についてご説明いたします。

手作りハーバリウムに必要なもの

ハーバリウムを制作する際に用意するべきものは、

●花材
●ボトル
●オイル

以上の3つが必要となります。
その他には、ピンセット、ハサミ、じょうろも備品として必要です。

じょうろよりも、ドレッシングボトルの方が使いやすいので
私はドレッシングボトルの方をおススメしています。

花材やオイルは100円ショップでも売っていますが
ネットで購入した方が色々種類もあるので
花材とオイルはネットか専門店で購入をおススメします。

ボトルは100円ショップにも売っているので
好みのボトルを購入しましょう。

ハーバリウム初心者の方は
50ml~100ml位のサイズが作りやすいです。

必ずハーバリウム専用オイルで

ハーバリウムオイルの選び方

オイルは必ずハーバリウム専用オイルのみを使用してください。

ミネラルオイル(流動パラフィン)かシリコンオイルです。
ミネラルオイルの方が安価で粘度もあるので
ミネラルオイルの方がハーバリウム初心者の方には
制作しやすくなります。

オイルの粘度の見方は流動パラフィン380#、シリコン350#など、
ハーバリウムオイルには粘度の数字がついています。

粘度の数字が小さいほどサラッとした粘度で、数字が大きいものほどドロッとしています。
ただし、ミネラルオイルの方がシリコンオイルよりも比重値が小さいので
同等の粘度であれば、ミネラルオイルの方が浮きにくいオイルとなります。

つまり、ハーバリウムオイルにおいて、
ミネラルオイルの方が入れたときに花材が動きにくくなるのです。

いわゆる、花材が浮きにくくなります。

ハーバリウムを初めて作られる方はシリコン、
流動パラフィンともに、扱いやすい350#前後がおすすめです。

ハーバリウムオイル

ハーバリウムに水は厳禁

また、オイルの代わりに水を使って
ハーバリウムを作ることは絶対にしないでください。

水を使ってハーバリウムを作っても
オイルのような透明度はないですし、
花材の色落ちの原因ともなります。

場合によっては、花材も腐食してしまいます。

また、水はオイルに比べて粘度が無いため、
中のお花が固定されず浮かび上がってしまい、見栄えが悪くなります。

そうなると、ハーバリウムでは無くなってしまいますので
必ずハーバリウム専用オイルを使用してください。

ハーバリウム初心者の使うべき花材と使用法

花材を入れる前に

ハーバリウムを作る前にボトルを消毒してください。

消毒がされていないと、後々カビの発生原因にもなります。
ボトルに無水エタノールを入れてよく振り、
残ったエタノールを捨てたらボトルの口を下にしてよく乾燥させましょう。

次に花材を準備します。

基本的に1つの作品に使用する花材は、
3~5種類程度です。

花材をカットする

まずは、使用する瓶に対して
どれくらいの大きさにするか決めていきます。

必ず、ボトルの口径に花材が入るか
チェックしてください。

無理にいれてしまうと花材によっては
破損してしまいますし、花びらが瓶底にいってしまって
後から細かく浮いてしまったり見栄えが悪くなります。

また、切りすぎてしまうと、後戻りが出来ないので
慎重に大きさを定めてカットしてください。

ハーバリウム初心者の使用花材

ハーバリウム初心者の方にとって扱いやすい花材は

●カスミソウ
●あじさい
●シルバーデイジー

この3つをおススメ致します。

カスミソウはプロでも使用頻度の高い花材です。
理由はカスミソウが土台となり
他の花材の浮きを防ぐ役割があるからです。

あじさいは見栄えもよく扱いやすい花材で
シルバーデイジーは、見た目がお花という形をしているので
ハーバリウムの見栄えがよくなります。

カスミソウを土台に

準備が出来たところろで、
ピンセットを使ってボトルにお花を入れていきます。

この時、お花が崩れてしまわないよう、
花びらではなく茎の部分を持つようにします。

あじさいとシルバーデイジーを入れて
カスミソウを土台にしていくと浮きにくくなります。

最後に、しっかりと組み立てられているか確認して
オイルを注いで蓋をすればハーバリウムの完成です。

工夫次第でハーバリウムが100倍楽しめる

色んな工夫が楽しめるハーバリウム

ハーバリウムは少しコツを掴めば
ある程度は簡単に作れるようになります。

慣れてきたら
他にも色々な工夫を凝らして楽しむことが可能です。

例えば、貝殻やビー玉をお花と一緒に入れれば、
雰囲気が変わります。

お部屋の雰囲気に合わせたハーバリウムが作れますよ。

例えば、海がお好きな方であれば
貝殻やビー玉を使ってブルーのハーバリウムも素敵です。

貝殻ハーバリウム

特にビー玉はハーバリウムとの相性もよく、
色々な種類で試してみるといいでしょう。

またオレンジやライムといった柑橘系のカットフルーツも、ハーバリウムにピッタリです。

オレンジのハーバリウム

様々なカットフルーツがあるので
探してみるだけでも楽しいですよ。

個性的なボトルで世界に1つだけのハーバリウム

また、ハーバリウムに使うボトルもどんなボトルでも構いません。
キャップがあるボトルが条件となりますが、電球型のボトルや
市販されていないボトルでも可能です。

また、売られているジャムの容器や
身近にある瓶を再利用してハーバリウムにすることも可能です。

花はもちろん、ボトルでも変わった印象になるのが
ハーバリウムの面白いところ。

是非個性的な瓶でハーバリウムを楽しんでみてください。

このように、ハーバリウムは人それぞれ色んな楽しみ方ができるインテリアです。
あなただけのオリジナルハーバリウムを制作してみてください。

オリジナルボトルハーバリウム

ハーバリウムはプレゼントにも最適

ハーバリウムで誕生日プレゼント

家族やご友人、恋人等大切な人へのプレゼント
で悩んだ事はありませんか?

今、ハーバリウムが誕生日プレゼントとしても
人気となっています。

理由は、1年程保たれて
持ち運びにも便利の為、女性のバッグに入れても邪魔になりません。

誕生日にお花のプレゼントを贈る方は多いかと思いますが、
生花だと置く場所に困ったり手入れが面倒だったりと、意外と問題点もあるものです。

しかしハーバリウムであれば、
どんな方でも簡単に楽しめるのでプレゼントとして最適といえるでしょう。

その人の好きな色、好きな花、誕生花等を使って
プレゼントしたら素敵ですよね。

ハーバリウムでウエディングのプレゼント

結婚した友人にもハーバリウムの贈り物が喜ばれています。

二人の新居にお花を飾ってもらうという意味でも素敵ですよね。
ハーバリウムは瓶の中に閉じ込められているので
風水を気にされる方でも安心して鑑賞頂けます。

新居に招待されて
プレゼントしたハーバリウムが飾られていたら
嬉しい気持ちになりますよね。

ハーバリウムで母の日プレゼント

そして、母の日のハーバリウムプレゼントも人気があります!

母の日の定番花といえば
カーネーションですが、ハーバリウムなら
他の花材を組み合わせたりしても素敵ですよ。

年に1度の母の日に
感謝の気持ちを込めてプレゼントはいかがでしょうか。

母の日ハーバリウム

知っておくべき!ハーバリウムの注意点

花材の注意点

最後にハーバリウムを安全に長く楽しんで頂くために
おさらいも含めて気を付けるべき注意点をお伝えします。

まず、オイルはハーバリウム専用オイルを使用してください。

花材は必ずドライフラワーかプリザーブドフラワー、
アーティシャルフラワー(造花)を使いましょう。

ドライフラワー等は手作りも可能ですが
その際には必ず水分が抜け切れている事を確認してください。

水分が残っていると、花が腐敗してしまうからです。
生花をハーバリウムに使えない理由も花が腐敗してしまうからです。

設置場所の注意点

また、ハーバリウムに用いられているオイルは可燃性なので、
ガスコンロやストーブといった火の気の近くには置かないようにしましょう。

設置場所については、直射日光が当たらない場所に置くようにして下さい。
ハーバリウムは直射日光によって色褪せや色落ちが早まってしまいます。
色あせてしまったハーバリウムは見栄えも悪くなってしまいます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ハーバリウムの意味から
使用花材、ハーバリウム初心者の方のための制作方法や
注意点をお伝えしました。

ハーバリウムはご自身でも作れますし
プレゼントにも最適なアイテムです。

是非、あなただけのハーバリウムを
お楽しみください。

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