ハーバリウムが枯れないのはなぜ?仕組みや素材の秘密について
2025年01月29日
ハーバリウムが枯れないのはなぜかご存知でしょうか。癒しのインテリアとして流行しているハーバリウム。透明なガラスボトルの中でゆらゆら揺れる花や植物は、いつまでも眺めていられますよね。
そんなハーバリウムですが、いつまでも色褪せず観賞できるのは、素材や作り方に秘密が隠されているからなのです。では今回は、ハーバリウムが枯れない理由や仕組みについてお伝えしていきましょう。
目次
ハーバリウムの花は本物?
ハーバリウムの花が枯れないのは、生花ではないからです。とてもリアルな花びらや草などの植物は、生花ではなくドライフラワーやプリザーブドフラワーのため。
ドライフラワーは、花などを乾燥させてインテリアとして飾るもので、自然乾燥させて色味や質感を本物のように保ちます。プリザーブドフラワーは、生花を加工したもので、枯れずに長期間楽しめるインテリア。
開花した一番美しい状態で色素を抜き、特殊な薬品で自然な花のように加工しています。これらの花材を使っているため、ガラスボトル内でいつまでも本物の植物のように観賞できます。
ハーバリウムが枯れないのは専用オイルのため
ハーバリウムが枯れないのは、花材を専用オイルに漬けていることも理由です。使用するものはシリコンオイルやパラフィンオイルなどで、透明感を与えて長期的に花材を保存します。
水を使うと微生物によって腐敗するリスクがありますし、オイルのような透明感は演出できません。また、水だと花材がボトルの中で固定されないので、見栄えがあまりよくないことも専用オイルを使う理由です。
花や植物が一般的なハーバリウムですが、専用オイルを使えばビー玉や貝殻などを入れることも可能。アイデア次第で色々なデザインができるので、ハーバリウムは無限の美しさが演出できます。
ハーバリウムはいつか枯れる?
ハーバリウムが生花のようにすぐ枯れないのは、ドライフラワーなど、すでに加工している材料を使っているため。しかしハーバリウムは、永久にキラキラした透明感を維持できるわけではありません。
枯れない仕組みはありますが、花材の中の汚れや太陽光によるオイルの劣化などもありますので、徐々に綺麗に見えなくなることも想定しておきましょう。
美しく観賞できる期間は、半年~1年。保管場所や材料によって異なりますが、色褪せなどが気になったら新しいハーバリウムに変える時期といえるでしょう。
まとめ
生花のようにすぐに枯れないことは、ハーバリウムの最大のメリットです。ただし扱い方によっては劣化スピードが変わることもあるため、直射日光が当たらない場所に置くなど、少し配慮しながら観賞することも大事です。心を込めて作られたものなので、生花と同じく愛でるようにそばに置いてあげてください。