色で楽しむハーバリウムの作り方
2020年04月22日
こんにちは!ハーバリウムジャパンの牧野です。
皆さんはハーバリウムを作るとき
どのように花材を決めていますか?
お花のデザインやボトルのサイズに合わせて
花材を選ぶ事もあると思います。
そして、花材を選ぶ要因として
大きいのが花材の色ではないでしょうか。
本日は、ハーバリウム作りがもっと楽しくなる
ハーバリウムを色で楽しむ作り方をお伝えいたします。
目次
色彩とは
色相環とは
洋服を選ぶように、ハーバリウムを作る時も
色の組み合わせ方が分かっていると、より素敵な
ハーバリウムを作る事が出来ます。
色彩というと難しそう・・・
と思う方もいらっしゃるかと思いますが
簡単な基本を知っておくだけで、全然違ってきます。
2つ以上の色を組み合わせる事を
配色と言います。
以下の図が、色相環の図です。
美術の教科書等で一度はご覧になった事があると思います。
色相環とは色相の中で、似た色同士を隣りにし、虹の配列のように「赤、オレンジ、黄色、みどり、青緑、青、赤紫・・・」と、段階的に色みを変化させて丸く並べたものを、色相環といいます。
補色を活用する
色相環では、向かい合った色同士の組み合わせを補色といいます。
例えば、オレンジと青、黄色と紫等
向かい合わせになった色が補色となります。
補色同士の2色は色相差が最も大きく、
お互いの色みを引き立たせる色となります。
ハーバリウムを作る際には
この補色を活用して花材を選ぶといいでしょう。
色彩を意識したハーバリウム
補色を意識する
以下、色彩を補色を意識したハーバリウムの例です。
青色と橙色を使用することで、お互いの色が引き立つようになっています。
こちらは、緑色と赤色になっています。
色相環の図では、赤色の補色は青色となりますが
僅かにずれて緑色でも十分引き立つ色となります。
まとまり配色を意識する
今度は、反対に似た色同士の配色で作ってみます。
色相が近い色、同じ色調で作るため、まとまりのよい配色となります。
以下、まとまり配色を考えたハーバリウムです。
赤色とピンク色で、赤系統のハーバリウムに仕上げています。
続いてこちらは
紫色と紺色で同色にまとめています。
このように、同色で作ると
統一感の出るハーバリウムになります。
配色に慣れないうちは
同系色のハーバリウムを作るとキレイに見えますよ。
明度を意識する
続いて、明度について説明致します。
明度とは色の明るさの度合いです。
白に近い明るい色ほど明度が高く、黒に近い暗い色ほど明度が低くなります。
パステル系のピンク色やクリーム色は明度が高く、
ダークな紺やモスグリーンは明度の低い色です。
白・黒・グレーのモノトーンは、明度のみの要素です。
色は明度が高くなるごとに、白に近づき、
低くなると、黒に近づきます。
明るい部屋では全ての色が明るく感じられて、
真っ暗な部屋では全ての色が黒っぽくなる経験はあると思います。
モノトーン調のハーバリウムはシックな仕上がりになりますね。
配色を組み合わせる時のポイント
色彩のイメージ
配色に意識をすると
見栄えの良いハーバリウムが作れる事は
お分かり頂けたでしょうか。
それでは、理解が出来たところで次のステップです。
実は基本的に配色というものは二つの組み合わせであれば、
どの組み合わせを選んでもきれいに見えるものです。
しかし、3色以上の組み合わせとなると、とたんに難しくなるのです。
それでは色を組み合わせる場合、どのようなところに注意すれば良いでしょうか。
まず色にはそれぞれイメージがあります。
以下、色に対するイメージです。
◆ 赤:レッド☆熱い、エネルギッシュ
◆ 橙:オレンジ☆あたたかい、朗らか
◆ 黄:イエロー☆元気、明るい、喜び
◆ 緑:グリーン☆穏やか、自然な
◆ 青:ブルー☆クール、誠実
◆ 紫:パープル☆高貴、個性的、神秘
◆ 桃:ピンク☆かわいい、やさしい
◆ 茶:ブラウン☆素朴、安らぎ
◆ 金:ゴールド☆ゴージャス、成功、特別
◆ 銀:シルバー☆上品、スタイリッシュ
◆ 黒:ブラック☆高級感、モダン
◆ 灰:グレー☆穏やか、エレガント
◆ 白:ホワイト☆清楚、純粋、光
このように、色にはそれぞれカラーのイメージというものがあります。
色の選び方
例えば赤やオレンジなどは、暖かさや活発さを喚起します。
反対に青や紫などは、寒さや落ち着きを感じさせます。
全体の統一感を出したい場合は、色相環で近い色どうしを選んだり、
明度の近いものを選ぶと良いでしょう。
反対にメリハリのある目立った配色にしたい場合は、相対色や
色相の開きがあるもの、明度や彩度の差が大きいものを使うと効果的です。
つまり、ハーバリウムを制作する上では
3種類~5種類の花材がベストです。
例えば、以下のクリスマスハーバリウムを参考に
4種類の花材で制作する場合
・金色
・茶色
・赤色
・緑色
となります。
金色と茶色は同系色となり
緑色と赤色は補色となります。
このように、2種類は同系色でまとめ
後の2色を補色等にすると、見栄えの良いハーバリウムになります。
最初は難しいかもしれませんが
慣れると素敵な作品が出来るようになりますよ。
是非、いろいろと挑戦してみてください。
何を目的かで考えた色選びが大切
色の組み合わせ方でイメージは違ってきますので、
自分用に作るのか、人にプレゼントする為に作るのか
どのような目的や相手かを想定して作るといいでしょう。
また、季節感や自然の事を考えて選ぶ事もおすすめです。
暖色系の組み合わせや寒色系の組み合わせは、
いろいろな場面でオーソドックスに使えるパターンです。
明度の高い色で統一したやさしいイメージは
女性や子供に向けた作品作りにするといいです。
色相や明度の差が小さい色どうしを使う場合や、
補色対比になる色を組み合わせる場合には、対比を和らげたり、
なじませるための色を間に挿入すると効果的です。
このような使い方をする色をセパレートカラーといいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ハーバリウムを作る時
花材を選ぶ時は色を意識して作ってみてください。
色にまとまりがないと
全体的に見栄えの悪いハーバリウムとなってしまいます。
使用する花材は3~5種類がベストです。
その際に、同色でまとめたり
補色の知識があれば、素敵な作品になるはずです。
また、多くの花材を入れすぎてしまうと
ごちゃごちゃした感じになるので
空間も作りながら、ハーバリウム作りを楽しんでください。
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