石川県の県花

2019年01月19日

石川県の花をご紹介します

こんにちは!
ハーバリウムジャパンの牧野です。

日本には47の都道府県があります。
各都道府県には、いわゆる「県花」というものがあります。

皆さんはそれぞれの県花をどれだけご存知でしょうか?

本日は石川県の県花をご紹介いたします。

黒ユリ花言葉

花言葉

『恋・呪い』
6~8月に咲き、斜め下を向いて咲く、黒味がかった赤紫の花です。

クロユリの花言葉「愛」の由来は、北海道に住むアイヌの人々に伝わる言い伝えからです。

その言い伝えとは、想いを寄せる人のそばに誰にも気付かれないようにクロユリを置き、それをその人が手に取ると想いが成就するというものです。

特徴的な匂い(ちょっと不快な)のするクロユリは誰にも気付かれないように置くことが困難なため、このような言い伝えが受け継がれていったのかもしれません。クロユリの1つ目の花言葉である「愛」は、花に愛を託すアイヌの人々の素敵な思いがこもった花言葉ですね。

もう1つの花言葉である「呪い」…

富山に残された「呪い」の伝説は、実在した人物が登場します。
こちらは有名で「黒百合伝説」として知られています。

富山城の主・佐々成政(さっさなりまさ)は名を馳せるために秀吉討伐をもくろんでいました。
そこで、討伐の約束を交わした徳川家康を訪ねるため、険しい佐良峠(ざらとうげ)を越えました。
しかし、苦労虚しく家康の心変わりにより成政の野望は打ち砕かれてしまいます。

城では成政の最愛の姫・早百合が彼の帰りをしおらしく待っていました。
しかし、その溺愛ぶりに嫉妬した側室たちの悪い計らいにより、やっと城に帰ってきた成政は早百合の不貞と裏切りを聞かされてしまいます。
その嘘を信じてしまった成政は激昂にまかせ、真実を確かめることもなく、一途でいた早百合を斬ってしまいました。

早百合は死の間際、
「もしも立山にクロユリの花が咲いたら、佐々家は滅亡する」と言い残します。
そして早百合の怨念は、息絶えた一本榎の木に留まり、ある時は鬼となり、ある時は火の玉になり現れることとなります。

やがて、立山に一輪のクロユリが咲きました。それからというもの、成政の不運は続きます。決定的になってしまったのは、秀吉にクロユリを差し入れたこと。
そのクロユリが、秀吉の正室・淀殿の策略により秀吉の正妻・北政所の怒りを買い、成政は失脚、秀吉に切腹を言い渡されてしまうのです。

絶望した成政は自害し、早百合の予言どおり、佐々家は滅んでしまいました。

まるで和製シェイクスピアのオセロのような物語。
のちのち成政は「悲運の武将」として知られることとなります。

なんと!黒ユリは贈り物には向かないお花だったのです…

愛にまつわる2つの相反する花言葉。
ヴィジュアル的にはとてもかっこよく、存在感のあるお花ですが、相手がよっぽどこのお花を好きであれば別ですが、プレゼントするには注意が必要ですね^ ^;

ただ一つ、ハーバリウムであれば黒ユリの不快な匂いに関しては、閉じ込めてしまうことができます!

とても気に入ってしまったので花言葉は関係ない!もしくは、自分用に眺めたい!という方は、花材をお問い合わせくださいね。

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